Historical background-経歴-
静岡県富士市に誕生
星陵高校卒業
刀匠を目指すも修行生活の厳しさに耐えられず挫折
自転車競技を開始
短距離・スプリント競技の選手となる
自転車競技引退
松葉國正刀匠(無鑑査)に師事
文化庁美術刀剣刀匠技術保存研究会
実技試験合格
美術刀剣製作承認
吉原義一刀匠(無鑑査)に師事
独立
静岡県富士宮市に冨士日本刀鍛鍊所を開設
1969年 0歳
1988年 18歳
1993年 23歳
2003年 34歳
2008年 39歳
2009年 40歳
2016年 47歳
中学生のころから剣道に励み、高校時代には富士浅間流居合古武術を始めました。高校卒業の後、山伏の総本山である聖護院問跡(京都府)の門徒となりますが、富士浅間流の宗家から「刀鍛治になれ」と命令されたことから、刀匠を目指しました。
しかし、厳しい修行の中で腰を痛め挫折。腰のリハビリのために始めた自転車競技のスプリント種目にのめり込むようになり、苦難の中で様々なアルバイトを経験しながら、国際大会にも出場しました。
二〇〇四年のマスターズ世界選手権を自転車競技者としての終着点とし、三十四歳の頃、刀鍛治としての修行に戻ります。松葉刀匠の元で五年間修行をし、二十年越しで念願を叶え刀匠になることができました。そして、さらに見聞を広めるため、吉原刀匠の門下生となり修行を重ねます。そして二〇一六年、独立して冨士日本刀鍛錬所を開設させていただきました。
刀匠の資格を得た後に聖護院の修行も本格的に再開しており、二〇一九年現在、大先達の階位を取得しております。また、二〇〇三年から予備自衛官としても活動しております。
紆余曲折の道のりで、けして順風満帆とはいきませんでした。しかし、その中で出会った縁の一つ一つが今に繋がっております。郷土の誇りとなり、地域の文化に寄与できる刀鍛治を目指し、今後も精進して参ります。